ECサイトを運営していると、カート放棄への対策に頭を悩ませることになるケースが多いです。買い物カゴに追加してくれたのに購入まで至らなかったカート放棄はカゴ落ちとも呼ばれますが、この問題を解決したいのであればカスタマーにリテンションメールを送ることが効果的だと言えます。ただし、内容や方法を間違えてしまうと十分な効果が得られないので、効果的なやり方を確認しておきましょう。
まず、カート放棄したカスタマーにはHTML形式のリテンションメールを送ることがおすすめです。テキストだけの場合と比較すると、本人が買い物カゴに入れていた商品画像を再度見てもらうことができますし、タグを埋め込めば開封されたかどうかなどの分析を行うこともできます。特にスマートフォンユーザーには長いテキストよりもHTMLメールのほうが好まれやすいので、クリック率向上を期待することも可能です。
one to oneでの配信も重要であり、1人1人に合わせた文章や画像を用意する必要があります。ユーザーごとに買い物カゴに入れている商品は違うため、同じやり方では効果的にアプローチすることが難しいです。カゴ落ちした商品が複数ある場合は記憶に強く残っているであろう最新のものから文章中に画像を組み込んだり、商品にマッチするクーポンがある場合はクーポン情報を記載しておくこともおすすめだと言えます。自分に合った内容だとユーザーに感じてもらうことができれば、クリック率や購入率を高めることができるでしょう。
文面はサイトに訪れてくれたことを感謝する内容を含めた上で、「お買い忘れの商品はありませんか」と伝えると良いです。よりストレートな内容にしたい場合は、カゴの中に商品が残っていること、何が残っているのかシンプルに伝えるリマインドメールを作成することをおすすめします。他にも、購入までのプロセスで躓いてしまった人のために、困ったことがあれば参考にできる購入フロー図やFAQページのURLなどを添付してみると良いでしょう。
カート放棄したカスタマー全てに送ることは大変だと思うかもしれませんが、オートメーションで作成から送信まで行うこともできます。専用ツールを導入すれば、条件や本文に記載したい内容、テンプレートなどをつくっておくだけで、カゴ落ちが発生したときには任意のタイミングでメールが送信されるようになるので便利です。購買意欲が見受けられたのに買ってもらえなかった場合は、こういったアプローチを取り入れてみると良いでしょう。