eコマースは英語のe-commerce、エレクトロニックコマースのことで、頭文字を取ってECと略されることが多い言葉です。日本語では電子商取引といって、意味はコンピュータやネットワークを使った商品の購入やサービスの利用で、いわゆるネットショッピングとして知られています。

コマースは商業の意味ですが、取引からイートレードと呼ばれることもあります。電子商取引はどちらかというと法律、行政の分野で使われている傾向です。これが大まかなeコマースの概要であって、定義だといえるでしょう。この電子商取引の歴史は古く、1970年代後半にはオンラインで取引を行う為の製品が販売され始めています。
翌年には日本でも普及し始め、1979年に世界初のオンラインによるショッピングシステムのデモが行われたとされます。初期の取引はいわゆる企業間取引のB2Bで、1980年代にフランスから急激に普及しました。当時は現在のようにモバイル端末もなく、パソコンやそれに近い端末がプラットフォームだった時代です。
今でこそ誰もがモバイル端末を持っていますし、スマホがあればいつでも気軽に商品を見たり、購入することができます。知識としては、eコマースの定義を知らなくても、メリットやデメリットは頭に入れて置いた方が良いでしょう。主なメリットとしてはお店に出向かなくても商品を購入できること、複数のサイトを比較して、価格の安いお店が選びやすいことが挙げられます。
例えば地域密着型のお店でオンラインによる購入ができれば、遠方に在住で出向くことが難しくても、そのお店の商品が手に入れられます。これも大きなメリットですし、売り手側にとってもビジネスチャンスに繋がるメリットになります。一方では利便性の代わりにコストが高くなること、安さが重視されることで価格の高いお店は売上げが減るデメリットがあります。
コストは商品価格に反映されますし、送料も例え無料だとしても、結局は消費者が直接見えない形で負担しています。価格競争に弱いお店は顧客の獲得が難しく、生き残りにくいという問題も存在します。このようにメリットばかりではありませんが、地球の裏側で販売されている商品も家に居ながら購入できるのは、紛れもなくコンピュータとネットワークが普及した恩恵です。
ただ、対面による直接的な取引とは違ったトラブル、商品が手元に届かないなどのリスクも生まれているので、良し悪しを理解して活用する必要がありそうです。